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平成24年4月に、商業施設や飲食店、美術館などが立ち並ぶ街「六本木」に開院した六本木境クリニック。院長の境先生はテレビや雑誌からの取材も多く、その医療技術について医療関係者の中でも高く評価されています。 中でもタトゥーの除去は、北海道~沖縄まで文字通り日本全国はもちろん海外からも来院されています。 境先生こだわりのタトゥー除去・縫合や削皮方法なら、他院で断られるような難しいタトゥーの除去も対応可能です。 今回は、六本木境クリニック 境先生に、タトゥー除去についてお話をお伺いしました。
タトゥー除去が他の手術と一番大きく異なる点として、患者さんが十分納得できる結果を出すことが非常に難しいという事実があります。患者様によって部位も皮膚の厚みも墨の色も深さも違うため、技術力と経験がとても大切です。1mmの切除幅、100分の1mm削る深さが違うだけで、結果に大きな違いが生じてしまいます。
皮膚は浅い部分の「表皮」と深い部分の「真皮」から成っています。表皮の中で一番深い層にある基底層を傷つけてしまうと、瘢痕(傷あと)と色素沈着は必発です。タトゥーの墨は皮膚より深い部分に入っていることも多く、今後どんなに医学が進歩しても無傷でタトゥーを取ることは絶対にできません。
特に広い範囲のタトゥー治療は、妥協やあきらめの治療以外にはなく、患者さんが納得できる結果はまずありません。レーザーを散々打った挙句、膨らんで薄くなるだけであったり、分割切除の途中で痛みやしびれが強くなってしまい、諦めてしまうことがほとんどです。
皮膚は買うことができませんので、その後の生活に支障が出にくい方法を行うことが最も大切です。一度手術を受けてしまうとやり直しがきかないため大変です。
整容的にも機能的にも納得の治療を目指し、ジグザグ切除や削皮術を主に行っています。ジグザグ切除であれば1mmの切除幅、削皮術であれば100分の1mmの削る深さにまでこだわって、日々手術を行っています。当院では手術1回で18cm×18cm大のタトゥーまでを日常的に取っており、背中一杯が半年でほとんど除去可能です。
また、患者さんのライフスタイルや社会的な立ち位置によっては、手術ではなくカバーマークなどをおススメすることもあります。
カウンセリングは1時間かけてしっかり行います。現在のタトゥー治療の現状、一般的な先生方の意見、可能な手術のバリエーションから始まり、おススメ施術の利点・欠点・リスクなどを詳しく説明しています。特に世間でめずらしい手術では術後のイメージ共有が難しいので、十分に診察・説明と相談することで、できる限り術後のイメージが共有できることを目指しています。
手術中は、大きなタトゥーでも目の前の1cm大の部位しかないと思い込んで、少しずつ丁寧に全力で施術します。短距離のペースで長距離走を走る雰囲気の手術です。
タトゥー除去は納得の結果がほとんど得られないほど大変な世界ですので、大手や有名なクリニック・病院であれば安全で良い結果が出るとは言えません。
術前術後写真などはライトや画像処理でいくらでもごまかすことができます。手術とは言え、所詮、人と人の関係ですので、よく相手の目を見てカウンセリングで詳しく話を聞いてみる事です。自信のない医師の場合、短い抽象的な話しかできませんし、目が泳ぐのですぐに分かります。自信のある医師であれば詳しく具体的な話になります。
最終結果をどの程度イメージ共有できるのかも大切です。
タトゥー治療は非常に厳しい世界で、無傷でタトゥーを取る方法はありません。レーザー治療もやけどを起こし表面がやけどあとで覆われることで、次第に効きが悪くなります。消す治療ではなく薄くする治療であることは間違いありません。
分割切除も皮膚はほとんど伸びませんので、痛みや引き連れ感などの症状が切り取る皮膚の幅に比例して増大することは間違いありません。実際に大きなタトゥー治療では、治療の途中で放置されている人が大勢います。
当院では、カウンセリングに1時間かけて十分にタトゥー治療の現状と当院の方針・リスクなどをお話しています。また、当院ではカウンセリング当日の施術や即日契約はおススメしません。まず、ご自宅に持ち帰ってご家族や周りの方と十分に相談し、悩み考えてからの手術予約をオススメしています。